年の瀬に向かい慌ただしく生活しております。
令和7年は、何かと大変な1年でした。
皆様におかれましても、昨今の物価上昇は耐え難いものではないかと思います。
歯科も例外なく、当院の場合昨年の3割増しの材料代(同じ物を購入しているのに・・・)。
特に保険で使用しているパラジウム合金も例外なく高騰中です。
パラジウム自体ロシア方面で採掘されている事情もありますし、一番は金も含有しているので、昨今の金相場の影響をもろに受けております。
保険診療にて、約11万6千円で採算が合うように設定されている金属ですが、12月末のパラジウム合金の購入価格は約15万5千円です。
因みに、僕が開業した当初は1万6千円でした。
最近は、大臼歯1本保険の金属の歯を作成し患者さんに提供する毎に、約5千円の赤字となります。
今後更に金相場が上昇すると、赤字幅はより増大します。
次の点数改定は来年3月なので、その間赤字での対応となります。
岸田内閣の頃に一時的に採算が合う状態となりましたが、その前後はパラジウム合金に関しては常に赤字でした。
特にこれから開業を目指す歯科医師にとっては、かなり厳しい情勢ではないかと思います。
皆様の御存じないかと思いますので、ちょっとコメントしてみました。
偉い人が動いてくれないので、一個人で一石を投じてみました。



